雑節

二十四節気の他に設けられた,季節の移り変わりを知るための目安である,土用,節分,彼岸,八十八夜,入梅,半夏生,二百十日などの総称.

土用(の入り)とは,太陽の視黄経が27゜,117゜,207゜,297゜となる時をいい,4月17日,7月20日,10月20日,1月17日頃にあたる.陰陽五行説では,四季(春=木,夏=火,秋=金,冬=水)のおわりのそれぞれ5分の1を土の気の生じる時節としており,旧暦では立春,立夏,立秋,立冬の前18〜19日間が土用とされていた.

節分は立春の前日をいい,2月3日頃にあたる.もともとは季節の区切りとして春夏秋冬にそれぞれあったが,年の変わり目にもあたっていた春の節分のみが現在も残っている.

彼岸とは,春分・秋分日の前後7日間を指し,春の彼岸の入りは3月17,18日頃,秋の彼岸の入りは9月20日頃にあたる.

八十八夜は立春から88日目,5月2日頃にあたる.

入梅とは,太陽の視黄経が80゜となる時をいい,6月11日頃にあたる.気象でいう入梅とは別のものである.

半夏生(はんげしょう)とは,太陽の視黄経が100゜となる時をいい,7月2日頃にあたる.もとは七十二候(二十四節気をさらに3等分して5日ごとに名前をあてたもの)の1つである.

二百十日とは,立春から210日目をいい,9月1日頃にあたる.

この他にも社日,二百二十日などがあるが,理科年表には上の7つの雑節が示されている.

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