スーザーランド天文台

1978年開設.南アフリカ・ケープタウンの北にある天文台.正式には1820年にイギリス王立ケープ天文台としてはじまった南アフリカ天文台の主力観測所である.188cm反射望遠鏡が主力機器で,エッシェル分光器や赤外線カメラ・分光器などで大マゼラン雲などの観測研究が行われている.その他に,1m・75cm・50cmの反射望遠鏡がある.

なお,現在,マクドナルド天文台のHET望遠鏡の南半球観測所として10mクラスの望遠鏡を建築するSALT(南アフリカ大型望遠鏡)計画が進められつつある.

南アフリカは,19世紀から南天の天体を観測する場所として活用されており,位置天文学では1820年開設のケープ天文台が61cm屈折望遠鏡などを使って活躍してきた.特にCPC(ケープ写真星表)は有名である.

また,ヨハネスブルグ北西65kmのマガリスバークヒルに南アフリカ天文台とは別組織の国立ハルト電波天文台があり,26m電波望遠鏡を使って世界中の天文台と共同でVLBIによる天文および測地観測が行われている.

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参考文献

http://www.usno.navy.mil/