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天文電波源のデータを集めたもの. 可視光領域が2オクターブ以下の幅しかないのに対して,電波領域は波長数十メートルから1ミリメートル以下まで,十数オクターブ(5桁の差)の幅がある.カタログを見るときに,どの周波数で観測したかを考慮することが重要である.また電波源には広がった天体が多いので,違った波長域で観測すると別の場所を見ていることもある.さらに干渉計による観測は角分解能が優れているが,単一口径望遠鏡では一般に位置の精度がよくない. 電波源カタログの種類としては,広い範囲の天域から検出された天体を全部収載したカタログ(例:パークス・カタログ)や,限られた天域を深く探索したもの(例:5C),特殊な電波源だけをリストしたもの(例:超新星残骸・HII領域・電波銀河・パルサー)などがある. 参考文献
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