■ 人名辞典【わ】 ページ 

ワイス Weiss, Edmund (1837-1917)

オーストリアの天文学者.1861年の彗星と4月のこと座流星群,ビエラ彗星とアンドロメダ座流星群の軌道がそれぞれ一致することを発見した.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ワイツェッカー  ⇒  ヴァイツゼッカー

ワイネック Weinek, Ladislav (1848-1913)

ハンガリーの月面学者.プラハ天文台長.当時急速に発展していた天体写真術を活用し,1894年に「ネガに基づく月面の研究」を発表.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ワインバーグ Weinberg, Steven (1933-  )

アメリカの素粒子物理学者.宇宙論学者.1979年に「弱い相互作用と電磁気力の統一理論」でサラム,グラショウとともにノーベル物理学賞受賞.

1967年,ハーバード大学でサラムとともに弱い相互作用(核力)と電磁気力を統一して解釈する理論をたてる(ワインバーグ=サラム理論).3種のベクトル=ボーズ粒子( W + W - Z 0 )と光子が高いエネルギー状態では本質的に同じものであるが,エネルギーが低い状態では,この「対称性」に「破れ」が生じてベクトル=ボーズ粒子が重くなり力の到達距離が短くなるという考えで,つまり弱い相互作用(核力)と電磁気力は同じ起源であるといっている.同時期にグラショウもほぼ同じ考えに達しておりノーベル賞の受賞となった.また,1977年に一般向けに著した「宇宙創世はじめの3分間」は,宇宙論の発展に大きな影響を与えた名著として知られる.

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参考文献

ワインバーグ「新版・宇宙創世はじめの3分間」ダイヤモンド社
ホーキング「ホーキング宇宙を語る」ハヤカワ書店


ワッツ Watts, Chester Burleigh (1889-1971)

アメリカの天文学者.アメリカ海軍天文台にて,15p子午環を使用して恒星の位置観測を行う.観測機械の改良にも能力を示し,17p子午環を設計して観測度を高め,観測に要する時間を短縮することに成功.1963年「ワッツの月縁図」を出版.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


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