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天球上での恒星のみかけの動き.恒星の位置変化のうち,歳差によるものを除いた動きを固有運動という.一年あたりの赤経・赤緯方向の角度,あるいは赤経・赤緯の変化量として測定される. 固有運動は,空間での恒星の真の運動と,太陽系が銀河系の中心のまわりを回る運動が合成されているものである. 18世紀初め頃までは,恒星は天球上に固定されていて位置を変えるものではないと考えられていた.しかし,グリニッジ天文台の第2代台長ハレーは,古代の星の位置観測と比較して,アークトゥルス,シリウスなどの恒星が移動していることを発見した. 参考文献
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