赤色巨星 red giant

表面温度が低く,半径の大きな恒星のこと.

恒星は中心部の水素をヘリウムに変える核融合反応で光っているが,進化が進むと中心部にヘリウムがたまりだす.すると水素の核融合反応はヘリウム核を取り囲む殻状の部分で起こることになる.これによって外層のガスは膨張し,表面温度は下がる.星の表面積自体は拡大するので光度は上がる.このような進化の段階にある星を赤色巨星と呼ぶ.

半径は太陽半径の100倍から1000倍にも達するが,密度はきわめて小さい.

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参考文献

横尾武夫 編,1993,新・宇宙を解く −現代天文学演習,恒星社厚生閣