銀河系の各部分は銀河系中心のまわりを回転している．一般にその回転速度は中心からの距離によって異なる微分回転（差分回転）である．

中心からの距離の関数としての銀河系の回転速度分布は，銀河面の中性水素ガス，HII領域，分子雲，散開星団，OB型星などの視線速度と固有運動の解析から得られている．その結果中心の近傍（約100光年）までは半径と共に回転速度が増加し，約250km/sに達するが，それより外側では太陽付近（半径約3万光年）まで約190km/s〜230km/sで変化がゆるやかである．

太陽近傍における回転速度は220±20km/s．