変光星の名前

変光星の名前の付け方について簡単に説明する.

わが銀河系の中の変光星:星座ごとに分けることを基本とする.まずバイエル名のある明るい星はそのまま使うこととする(例β Per).それ以外の星は,各星座で変光が確定した順に,R,S,T,…Z,と付ける(例R CrB).A−Qはバイエル名で用いられることがあるので,Rから始めている.さらに2文字の組み合わせで,RR,RS,…RZ,SS,ST,…SZ,TT,…ZZ,Aに戻って,AA,AB,…AZ,BB,BC…QZ,に至る.この間JとIは紛らわしいのでIだけを使用する.ここまでで334個となるが,一つの星座でこれ以上発見されたときは,V335,V336,…と続ける.変光星総目録第4版での最高記録はV4333 Sgrである.この命名法はボン天文台のF.W.A.アルゲランダーに発するので,アルゲランダー記法ということもある.

系外銀河での命名法は,「銀河の名前+"V"+銀河内での変光星連続番号」のように構成される.(例:LMC V0001)

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参考文献

日本天文学会 編,1989,新版星図星表めぐり,誠文堂新光社,p.42.