一般相対性理論

特殊相対性理論を発表してから10年後に,アインシュタインが提唱した画期的な理論.加速度によって生じる力と重力とが等価だとする「等価原理」に基づく.

それまでの特殊相対性理論では,加速度運動をしている物体を取り扱うことができなかったが,一般相対性理論によって初めて可能になった.一般相対性理論では,質量のある物体が存在すると,重力が時空を曲げ,光はその曲がった時空の中で一番短い距離を進む.実際,太陽のような質量の大きな物体のすぐ近くを通る光の進路が曲がる「曲がり角」が,1920年頃に観測され,一般相対性理論から予言される値とほぼ一致した.その時は皆既日食で,太陽のすぐ近くの星の光を,太陽の輝きに邪魔されることなく観測できたのである.この他にも, 様々な観測によって,一般相対性理論による計算が観測結果と一致することが示されている.

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