ジョンソンのUBVシステム Johnson UBV system

1950年ごろにジョンソンらによって始められ,最もよく使われてきた測光システム U (ultraviolet紫外), B (blue青), V (visual実視)の3色それぞれで天体の明るさを測定し,等級で表す.後に,これを長波長に拡張して, R (red), I (infrared)などが追加された.

V 等級の原点は,天の北極あたりの6個の星の(昔の)国際式写真実視等級がUBVシステムのV等級と同じになるように決められている.また,スペクトル型がA0Vの6個の星の平均が, U = B = V となるように U B の原点を決めている.

ジョンソンのUBVシステムとその拡張のシステムの平均波長と幅は次の表のとおり(G.Walker著 Astronomical Observations による)

等級名平均波長(nm)波長幅(nm)
U36570
B440100
V55090
R700220
I880240
J1250380
K2200480
L3400700
M50001200
N104005700

ka.gif

参考文献

市川隆 可視測光観測のフラックスキャリブレーション (第5回観測天文学ソフトウェア開発シンポジウム集録)
G.Walker Astronomical Observations (Cambridge Univ. Press)