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ガリレイは天文学上の発見から地球が太陽の回りを回っていることを確信したが,物理的に証明しなければいけなかった.地球が自転しているとした場合に,アリストテレスの信奉者は垂直に打ち上げられた物体は地球の自転のために西に移動して落ちるであろうと反論した.ガリレイは1632年に発表した「新天文対話」の中で「塔から石を落とす場合,その石は塔と同じ速度で東へ動いている.これは海上で一定速度で動いている船のマストから石を落とすのと同じである」と述べている.これは広い意味の慣性の概念である.近代力学の成立の基礎はこの慣性の法則の発見にあったといってよい. 参考文献
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