万有引力の法則の発見 Discovery of Gravity's law

1687年,イギリスのニュートンは「プリンキピア」の中で,距離の2乗に反比例する力として,重力が存在すると述べた.いわゆる万有引力の発見である.ニュートンは以下のようにしてこの法則を導き出した.

まず,月を考える.月は地球の回りを円運動しているが,本来,月は等速直線運動するところを地球の重力により,その接線方向に対し,引っ張られていると考える.この大きさを地球の物体が重力に引かれる大きさと比較すると,重力は距離の2乗に反比例するという関係が導かれるわけである.

ニュートンはこの法則の普遍性を確かめるために,惑星の運動,木星の衛星,潮汐,さらには彗星の運動までも説明し,万有引力の法則として発表した.

なお,ニュートンはこのアイディアを1666年に思いついたが,逆2乗に反比例するということは同時にイギリスのフックも考えついていた.

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参考文献

ダンネマン「大自然科学史5」1978,三省堂