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グリニッジ天文台のブラッドリは1728年,天頂付近を通過するりゅう座γ星の位置が1年間の周期で20.5"変化することを発見した. これは光の速度が有限で,地球が太陽のまわりを回っていることから起こる現象で,光行差と呼ばれている.雨の中を急いであるくと,雨は真上から降っているはずなのに,斜め前から降っているように思えるのと同じ現象である.地球が太陽の周囲を公転運動によって生ずる成分を年周光行差,地球が自転することで生ずるずっと小さい成分を日周光行差という.光行差の発見で,地球が太陽の回りを回っている事,すなわち地動説が確かめられた. 参考文献
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