吸収線の発見 Discovery of Absorbtion Lines

1814年,フラウンホーファーは,太陽のスペクトル中に黒い線を発見した.その中で最も強い線についてはアルファベット順A,B,Cとに命名された.天文学や物理学では,その中のいくつかの線は今でも彼の命名を使っている.よく使われるのはナトリウムのD線,カルシウムのH,K線である.この発見の後,キルヒホフの元素スペクトルの研究により,により太陽の化学組成がわかるようになり,天体の物理観測の大きな一歩となった.

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参考文献

桜井邦朋「天文学史」朝倉書店,1990