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エジプト人は1日を24時間とした.ただし,24等分ではなく,昼は12時間,夜は12時間とした不定時法であった.セティI世(紀元前1300年頃)の空墓の銘文に簡単な日時計が見られる.それによると,日の出から日没までを10に分け,それに朝と夕の薄明を加え12分割する.さらに夜を12分割する等間隔ではない24分割の方法をとっていた.このシステムはセティI世の時代には過去の物となっており,紀元前1300年頃では1日は昼,夜を各々に12等分していた.やがて夜と昼を別々に区分することはヘレニズムの天文学者により等分されるようになる.現在の1時間は60分,1日は24時間はバビロニア計算法に結びついたエジプトの習慣のヘレニズム的修正の結果である. 参考文献
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