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現在のイラクを流れるチグリス川,ユーフラテス川の2つの大きな川の下流にあたるメソポタミア地方では,紀元前3000年頃には,シュメール人がすでに移住していて,高度な文明を築いていた. メソポタミアとは河の間の国という意味のギリシャ語である.特に完成された楔形文字を使用していた.紀元前1830年頃に,この地方を統一したバビロン第1王朝が成立した.ハムラビ法典で有名なハムラビ王朝は紀元前1792年から1750年である.その後,バビロニアは弱体化し,紀元前1100年頃にはアラム族が侵入し,そこに定着,カルデア人と名乗った.そこでは運河を造り,河の水を利用した.特に紀元前700年頃のサルダナパロスの時代から占星術が整理され,同時に天体観測も盛んになり,天文学に発展した.紀元前615年にはカルデア人はアッシリアを滅ぼし,カルデア王国を建設し,紀元前538年まで続いた.現在,粘土板にかかれた楔形文字でその文明の様子が解明されている.古代バビロニアの天文学,バビロニア暦参考のこと. 参考文献
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