水時計 water clock

古代の天文学は角度の測定,数学の応用,時間の測定をベースに発達した.その中で,時間の測定には時計が用いられたが,初期はバビロニア人が発明した水時計が用いられた.水時計は水がすこしずつ落下することを利用して時を測る装置で,中国,日本では漏刻と呼ばれた.時の測り方は太陽面の上端が地平線に現れた瞬間に水時計の容器の口を開き,水を別の大きな容器で受ける.水時計は常に容器が水で満たされていることを利用し,水を受ける大きな容器の水の量で時刻を測定した.

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参考文献

ダンネマン,1977,大自然科学史1,P76,三省堂