みなみのうお座
みなみのうお座の神話

学名:Piscis Austrinus ・略符:PsA ・概略位置:赤経22時17分・赤緯−31度・20時南中:10月17日・肉眼星数:29・星座面積:245平方度

ペガスス座を形作る秋の四辺形で西側の2星を南に見下ろしたところにポツリと輝く1等星がある.これがみなみのうお座の主星フォマルハウトで,まわりには明るい星がなくよく目立つ.星座絵では北側に広がるみずがめ座の水瓶から流れ出た水が,みなみのうお座の魚の口に流れ込んでいるように描かれている.

α星フォマルハウトは「魚の口」の意味.秋の星座の中では唯一の1等星で,距離は22光年.赤外線天文衛星IRASは,この星の周囲に惑星の元と考えられる塵の円盤を発見した.中国では北落師門と呼ばれているが,これは古く長安の都(今の西安)にあった城の北門を北落門を呼んでおり,名前の由来はそこだといわれている.