やぎ座
やぎ座の神話

学名:Capricornus ・略符:Cap ・概略位置:赤経21時00分・赤緯−24度・20時南中:9月30日・肉眼星数:65・星座面積:414平方度

黄道第10位の星座.わし座いて座に接し,夏の星座が頭上高くに迫る頃,輝星の少ない南東の空に逆三角形のこの星座が姿を現してくる.

星座絵は前半身が山羊の姿で,後ろ半身が魚として奇妙な形に描かれている.この星座の起源は古く,紀元前6世紀頃の新バビロニア王国の時代である.この頃は,冬至点がこの星座にあり,南へ下がりきった太陽がこの日を境に黄道上を北に向かってあがり始めるところから,岩山を登る山羊を想像したのではと考えられている.現在の冬至点は歳差のためいて座に移っているが,英語では冬至時に天頂に太陽がさしかかる緯度線:南回帰線をthe Tropic of Capricornと呼んでやぎの名を残している.

α星はアルゲディ,子山羊の意味で,黄色の4.55等星とオレンジ色の3.25等星からなる見かけの重星.β星はダビー,犠牲として捧げる羊などを屠殺する者の守り星.γ星はナシラ,夏の終わりの緑野の守り星.δ星はデネブ・アルゲディ,山羊の尾の意味.