流星の電波観測

流星によって生じる電離ガスが,極短波の電波をよく反射することを利用して行う観測.遠距離で水平線を見越す場所の放送局やアマチュア無線通信設備を利用して行う.流星バースト通信も参照のこと.

流星は発光と同時に,高度100kmに電波反射帯を作る.この流星の性質を利用して,遠距離のFM放送を受信することで流星数を調べる「FM電波観測」があり,FMラジオがあればできる手軽な観測方法である.しかし近年はFM局がふえ,何が流星反射で何がふつうに受信された電波なのかがわかりにくくなっている.かわって,周波数が近い高層気象レーダー(MRO:MU Radar Observation)や,アマチュア無線の50Mhz帯を使った(HRO:Ham Radio Observation)流星観測が行われている.日本では京都大学のMUレーダーや福井工業高等専門学校のアマチュア無線クラブの出す流星観測用のビーコン電波がよく利用されている.

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