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この項目では,人工衛星の見え方について述べる. 人工衛星は自ら光っていないため太陽の光を反射して輝く.地上が夜で上空には光が当たっている時に観察できる.このため夕方や明け方に見えることが多い.飛行機と違い,地球の影に入ると「すうっ」と消える.大型の人工衛星は時にはマイナス等級になって見える.スペースシャトル,ハッブル宇宙望遠鏡,ミール,国際宇宙ステーションなどが代表である.また,小型の人工衛星でも衛星携帯電話用のイリジウム衛星は時には−7等ほどの明るさになる場合がある.人工衛星は上空数百キロメートルを飛ぶため,観察場所が数十キロメートル離れると空の現れる位置も変わる.また,人工衛星軌道も変化するため,最新の軌道要素を使って計算された予報であればある程度正確に出現が予測できる.しかし,太陽光と人工衛星の向きによって反射が変わるため明るさの予想は難しい. |