日本人宇宙飛行士

宇宙飛行士とは,大気圏外の飛行を行った人のこと.人類初の宇宙飛行は1961年4月ソ連のガガーリン.1998年12月現在,宇宙飛行を行った日本人は5名いる.

1990年12月2日,ソユーズTM-11にのってTBS放送の記者(当時)秋山豊寛氏が宇宙に飛び立ったのが初めての日本人の宇宙飛行である.秋山氏は他のロシア人宇宙飛行士とともにロシアの宇宙ステーションミールに乗り移って滞在し,12月10日にソユーズで地上に帰還した.秋山氏はジャーナリストとして世界で初めて宇宙飛行を行った人物でもある.ミールからの中継第一声は「これ,本番ですか?」だった.

1992年9月12日,宇宙開発事業団の毛利衛氏が,日本初のペイロードスペシャリストとして,アメリカのスペースシャトルSTS-47エンデバーで打ち上げられた.

1994年7月8日,同じく宇宙開発事業団の向井千秋氏が,STS-65コロンビアで打ち上げられ,ペイロードスペシャリストとして14日間の飛行を行い,日本人女性初の宇宙飛行となった.

1996年1月10日,同じく若田光一氏がスペースシャトルSTS-72エンデバーに,日本人初のミッションスペシャリストとして搭乗し,ロボットアームを操作してSFU衛星の回収と放出を行い,1月20日に地上に帰還した.

1997年11月20日,同じく土井隆男氏がスペースシャトルSTS-87コロンビアで打ちあげられ,ミッションスペシャリストとして日本人初の宇宙遊泳を行い,12月5日に地上に帰還した.

1998年10月30日,同じく向井千秋氏がスペースシャトルSTS- ディスカバリーでペイロードスペシャリストとして打ち上げられ,日本人初の2度目の宇宙飛行を行った.

また,若田光一氏は,1999年3月打上げ予定のSTS-92で,ミッションスペシャリストの認定を受けた毛利衛氏は1999年11月打ち上げ予定のSTS-99で,それぞれ2度目の飛行を行う予定になっている.同じ宇宙開発事業団の野口聡一氏も既にミッションスペシャリストの認定を受けており,いずれスペースシャトルで宇宙飛行を行うことになる.

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参考文献

Jane's,Spacecraft Directory,Interavia
宇宙開発事業団編,NASDAノート95,宇宙開発事業団,
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