月の主要な地名

月の表面には,クレーター,山脈など様々な特徴が見られるが,これらには名前が付けられている.命名にあたっては,国際天文学連合の分科会である命名委員会が原案を作り,それを国際天文学連合として決めることになる.

まず,海についてであるが,最大の海は「嵐の大洋」と呼ばれるものである.この他,「静かの海」,「晴の海」,「豊かの海」,「雨の海」などがある.また,海と多少地形が異なっているところには,「虹の入江」とか「病いの沼」というような名前も付いている.

次にクレーターであるが,これは非常に数が多い.名付けられているものも,非常にたくさんある.美しい姿をしているクレーターとしては,直径が90kmほどのコペルニクスや,直径が80kmほどのティコが有名である.大きなクレーターとしては,直径が300km余りのバイイがある.

この他,「アペニン山脈」と呼ばれる山脈や,「直線の壁」と呼ばれる断層,「アルプス谷」と呼ばれる谷などもある.

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参考文献

古在由秀編「月と小惑星」,1983年,恒星社
1999年 天文年鑑,誠文堂新光社