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岐阜県神岡町にある,天体ニュートリノ・陽子崩壊観測装置.スーパーカミオカンデはカミオカンデの拡大版.いずれも巨大な円筒形の水槽に純水を貯蔵し,高速荷電粒子が水中を通過するときに放射されるチェレンコフ光を水槽壁に並べられた光電管で観測する. カミオカンデ(KAMIOKA Nucleon Decay Experiment)は東京大学宇宙線研究所神岡地下観測所の装置で,神岡鉱山の地下1000mに置かれた3000トンの純水が満たされた水槽の内壁に直径50cmの光電管約1000個が並んだもの.1983年に完成し,1987年2月に超新星1987Aから飛来したニュートリノの検出に成功.太陽ニュートリノの観測にも成功した. スーパーカミオカンデは神岡地下観測所が発展した神岡宇宙素粒子研究施設の装置で,高さ41.4m,直径39.3mの円筒形で50000トンの純水と12000本の光電管を備える.1996年4月より本格観測開始.ニュートリノに質量が存在することを示唆する観測結果が得られている. 参考文献
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