すばる望遠鏡
すばる望遠鏡の仕様 すばる望遠鏡年表 すばる望遠鏡観測装置

文部省国立天文台が,アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島にある標高4200mのマウナケア山頂に建設している望遠鏡である.正式名称は「大型光学赤外線望遠鏡」で,「すばる」はその愛称である.

すばる望遠鏡の建設が始まったのは1991年で,総額400億円をかけて9年計画で進められており,1999年度(平成11年度)に完成予定になっている.望遠鏡の口径が8.2mという単一鏡としては世界最大の大きさを持つものである.1998年末に主鏡がとりつけられ,ファーストライトを迎えた.

建設場所は,ハワイ島にある標高4200mのマウナケアという休火山の山頂で,天体観測に非常に適した場所であるため,世界中の大型望遠鏡が集まっている.

また,すばる望遠鏡運用のため,1997年4月にはハワイ島ヒロ市に国立天文台ハワイ観測所がにオープンしている.これは,日本では初の海外研究施設である.

なお,「すばる」というこの望遠鏡の愛称は,この望遠鏡計画が始まった頃一般に募った候補の中から選ばれたもので,日本でも古くから親しまれていたおうし座の散開星団・M45(プレアデス星団)の和名である.清少納言の作品「枕草子」の中で,星の中で最も美しいものとして紹介された星団の名前が採用されたのである.

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