■ 人名辞典【す】 ページ  - -

ステファン Stephan, Edouard Jean Marie (1837〜1923)

フランスの天文学者.1862年にパリ天文台に学び,1862年に学位を取得.翌年マルセイユ天文台の設備と運営をまかされ,1873年台長となった.1879年マルセイユ大学教授を兼任し,1907年に引退.マルセイユでは主として掃天観測とくに星雲の位置決定に力を注ぎ,350個ほどを発見した.その中に有名な“ステファンの五つ子”が含まれている.輝星の視直径の決定,電話を利用したアルジェ,マルセイユ,パリ間の経度差の測定などにも成果をあげた.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ステルンベルク Sternberg, Pavel Karlovich (1865〜1920)

ソビエトの天文学者. 1883年モスクワ大学に入り天文台で彗星捜索に従事した.1887年卒業後も天文台で観測を続け,1916年に同天文台の台長となった.重力測定,緯度変化,写真による天体位置の測定に功績を残した.国際緯度観測事業を提唱した.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ストラットン Stratton,Frederick John Marrion (1881-1960)

イギリスの天文学者.日食時の太陽スペクトルの観測を行う.ケンブリッジ大学を卒業して同天文台に入った.1926年スマトラ日食で彩層スペクトルを撮影.1928年太陽物理観測所長に就任.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ストランド Strand,Kaj Aage (1907-)

オランダ生まれのアメリカの天文学者.連星の研究,はくちょう座61番星の伴星の発見でしられる.1942年ディアボーン天文台で主星の固有運動の乱れをつきとめ,暗黒伴星の存在を想定した.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ストリート Streete,Thomas (1622-1689)

イギリスの天文普及家.税務局職員だが,天文学者と知り合い,日食や彗星の観測を手伝うようになり,天体位置表を出版した.1661年の「チャールズ王時代の天文学」は当時の最も有名な天文学の教科書で,ケプラーの法則をいち早く採用していることで知られる.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ストルーバント Stroobant, Paul (1868-1936)

ベルギーの天文学者.過去33回も観測されていた「金星の衛星」の観測を調べ,すべてが天王星や近所の恒星を見誤ったものであることをつきとめた.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ストレームグレン Stromgren, Bengt George Daniel (1908-)

スウェーデンの天体物理学者.S.V.ストレームグレンの息子.イェーテボリに生まれた.1927年にMA,1929年にPh.Dをコペンハーゲン大学から取得.散光星雲の発光原因を明らかにした.星雲にうもれている青い星の紫外線が,周囲の水素を電離するのに使われ,したがって生まれて間もない恒星の周囲にHII領域(ストレームグレン球)ができ,その周囲にHI領域ができることをつきとめた.また干渉フィルターを用いた恒星の中間帯域測光システムを創始し,定量的なスペクトル分類法を考案した.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ストレームグレン Stromgren,Svante Elis (1870-1947)

スウェーデンの天文学者.古典力学を研究した.1890II彗星の軌道決定の論文で,双曲線軌道が,大惑星の摂動により楕円軌道になることがあることを示した.ルンド天文台で学び,キール天文台でアストロノミシェ・ナハリテンの編集助手となる.コペンハーゲン天文台長も務めた.


ストレームベリ Stromberg, Gustaf Benjamin (1882-1962)

スウェーデンの天文学者.ストックホルム天文台,のちウィルソン山天文台で研究.銀河平面の恒星の卓越運動を研究し,ストレームベリの非対称というものを発見した.これは銀河回転理論の基礎となった.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


スネル Snell,Willebrord (1591-1626)

オランダの光学,数学,天文学者.1613年にライデン大学の教授となる.1615年に三角測量で子午線の長さを測定し,三角測量の父といわれた.1621年ごろ,スネルの法則という光の屈折の法則を発見した.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


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