■ 人名辞典【す】 ページ  - -

スピッツ Spitz,Armand N. (1904-1971)

アメリカのプラネタリウム開発者.1936年フィラデルフィア・フランクリン研究所に入り,当時は非常に高価だったツァイス社のプラネタリウムしかなかったが,1948年に500ドルで販売できるプラネタリウムを開発した.天文器材の販売など天文普及に努めた.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


スピッツァ Spizer, Lyman Jr. (1914-1997)

アメリカの天体物理学者.オハイオ州トレドに生まれた.1935年,イェール大学を卒業.1937年,Ph.Dを取得.1947年,プリンストンの天文学部主任となる.星間物質,恒星大気の研究で有名.磁場による星間塵の構造に関するスピッツァ=テューキー機構を唱えた.他にOAO衛星による星間物質の観測を推進したりハッブル宇宙望遠鏡の設計に尽力したり活動の幅は広い.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


アル・スーフィー Al-Sufi (903-986)

アラビア(ペルシャ系)の天文学者.古都ライに生まれ,多くの天文学書を残した.特に「星座」は48星座の星の記述などでアラビアを代表する天文書として広く知られた.他に「アストロラーベの使用法」「天球儀の使用法」などがある.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


スミス Smyth, Admiral William Henry (1788-1865)

イギリス軍の水路測量家.1839年に350個の重星をふくむ天体目録を作った.息子はピアッツィ・スミスである.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


スミス Smyth, Charles Piazzi (1819-1900)

スコットランドの天文学者.1845年王室天文官に指名され,エディンバラ天文台台長に就任.1856年カナリア諸島のテネリフェで大気の薄さと天体観測の質の調査をした.太陽スペクトルの研究などを行った.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


スミス Smith,Francis Graham (1923‐  )

サリーのローハンプトンに生まれた.まずエプソン・カレッジで学ぶ.1941年,ケンブリッジのダウニング・カレッジに入学.1943年,中断.1946年,復学.キャヴェンディッシュ研究所の電波研究部門の研究生となる.1951年万博記念奨学金を受け,翌年Ph.Dを取得.1964年,マンチェスター大学の天文学教授となる.1974年10月1日,王立グリニッジ天文台の台長に指名され,カナリー諸島北半球天文台(NHO)プロジェクトの指揮を担当し,1975年,サセックス大学の客員教授となる.1976年年頭に王立グリニッジ天文台長に就任し,1981年9月30日退任.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」


スライファー Slipher, Earl C. (1883-1964)

アメリカの天文学者. V.M.スライファーの弟.インディアナ大学卒業後,1905年にローウェル天文台に入り,惑星の写真観測を行った.火星が天頂をとおるチリにて数万枚の火星写真を撮影した.はじめてネガのコンポジット法を用い,また撮影の標準化を行った.1937年のブルークリアニング現象等を発見.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房
R.ベレンゼン他「銀河の発見」地人書館,他


スライファー Slipher, Vesto Melvin (1875-1969)

アメリカの天文学者. E.C.スライファーの兄.インディアナ大を卒業し,1901年にローウェル天文台に入り, ローウェルの死後,1926年に台長となる.惑星大気や星雲の分光観測のパイオニアで,彼が写した写真から土星と木星にアンモニアとメタンが存在が発見され,自分自身でも海王星のメタンを発見した.1913年にプレアデスの星雲を発見,また同年系外の渦巻き銀河の自転,異常な後退速度を検出し,ハッブルの宇宙膨張発見の手がかりとなった.さらには,球状星団の視線速度の決定.彗星とオーロラの分光学的研究.夜天光の研究などを行っている.またトンボーの冥王星発見を指導したことでも知られる.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房
R.ベレンゼン他「銀河の発見」地人書館,他


スンドマン Sundman, Karl Frithiof (1873〜1949)

フィンランドの天文学者.ヘルシンキ大学を卒業後,プルコヴォ天文台を経て,1902年にヘルシンキ大学の助教授,1907年に教授となり,1918年に同天文台の台長に就任し,1941年の引退までその職をつとめた.彼は主として天体力学を研究し,摂動論,三体問題について重要な論文を発表した.また実地観測をすすめ,写真星表の作成にも力を注いだ.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


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