褐色矮星

質量が0.08太陽質量以下で核融合反応が起きていない星のこと.惑星とは違い,誕生時には通常の恒星と同じく収縮する円盤の中心部にあったものをさす.

恒星は誕生するときに収縮し,重力エネルギーの解放により中心温度が上昇する.しかし,褐色矮星は質量が小さいため中心温度が核融合反応を起こすところまで上昇しない.したがって,ガスの収縮が止まるとそのまま冷えて暗くなり,見えなくなっていくのである.

この褐色矮星は見えないだけで宇宙空間には無数に存在していると考えられており,ダークマターの候補の一つにあがっている.

ja.gif

参考文献

横尾武夫 編,1993,新・宇宙を解く −現代天文学演習,恒星社厚生閣