激変星 cataclysmic variable

突発的に明るくなる変光星の一種.近接連星系を形成しており,主星が白色矮星と降着円盤からできている.この連星系全体を激変星と呼ぶ.また,爆発変光星と呼ばれることもある.

例えば,何らかの理由で伴星からガスが主星に流れ込んだとする.ガスは降着円盤を形成しながら,中心の白色矮星に落下し,降り積もる.やがてそのガスは核融合反応をはじめる.核融合反応は爆発的に進み,ついには表層を吹き飛ばしてしまう.これが明るくなる原因である.

激変星は爆発の規模や頻度,変化の様子などから大きく,新星,回帰新星,矮新星,新星型変光星の四つに分類されている.

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参考文献

横尾武夫 編,1993,新・宇宙を解く −現代天文学演習,p140,恒星社厚生閣
北村正利,1992,連星 −測光連星論−,p234〜235,ごとう書房