見かけの等級 apparent magnitude

地球から見た天体の明るさを等級で表したもの.

その星本来の明るさである絶対等級が同じでも,その星の距離,我々からその星までの間の星間物質の量によって,見かけの等級は違ってくる.

地上の観測で求められるのは見かけの等級であるため,通常我々が目にする等級の値は見かけの等級である.「1等星」,「2等星」なども,見かけの等級に基づいている.

天体の見かけの等級は観測波長によって異なるため,実視等級などの種々の等級が定義されている.その観測値は,測光標準星と比較観測して決定される.等級の値の原点も,測光標準星で定義する.

ka.gif