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天文で用いられる明るさの尺度.5等級の差は100倍の明るさの比に相当する.1等級の差は, 100.4 = 約2.512倍 の明るさの比に相当する. いくつかの明るさの比が一定のものを見たとき,人間の眼はその明るさの差が等間隔であると感じるので,このような尺度を用いている. 古代ギリシャのヒッパルコスは,肉眼で最も明るい星の平均の明るさを1等級とし,肉眼で見える最も暗い星の明るさを6等級と決めた.19世紀にポグソンが1等級差を明るさの比 100.4 と定義し直した.例えば, m 等の星の明るさ(光量)を Lm とし, n 等の星の明るさを Ln とすると,次式の関係がある.
地球から見た天体の等級を見かけの等級と呼び,天体を等距離に置いて見た絶対等級と区別する.また,観測波長によって,さまざまな等級が定義されている.詳しくは,実視等級,写真等級,測光システムを参照. 参考文献
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