絶対等級 absolute magnitude

天体を10パーセク(約32.6光年)の距離においたとき,星間物質の吸収が無い場合のその天体の見かけの等級

種々の天体の明るさを比較して物理的違いを調べる場合,距離や星間吸収の影響を除いた,天体の「本来の」明るさを表すものとして,絶対等級が用いられる.

距離d パーセクにある天体の見かけの等級m と絶対等級M の間には次の関係がある.ただし星間吸収が無いとする.

m - M = 5log10d - 5

特に, m - M のことを距離指数と呼ぶ.

実視等級など観測波長や測光システムに基づく見かけの等級に対して,同様に絶対実視等級などの絶対等級が決められる.

ka.gif