■ 人名辞典【ほ】 ページ  - -

ポアッソン Poisson, Simeon-Denis (1781−1840)

フランスの数理物理学者.1813年ポアッソンの法則の発見.定積分,フーリエ級教論に業績を残す.1811年「力学概説」1837年「確率の研究」.1839年「空気中の投射体の運動の研究」.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ポアンカレ Poincare, Jules Henri (1854−1912)

フランスの数学者,天体力学者.画期的な保形関数の発見.代数・幾何学の研究.微分方程式についての論文.「天体力学の新方法」(1892−99) 「天体力学講座」,ローレンツ変換の研究,相対論の理解に大きな貢献をした.  

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ホイップル Whipple,Fred Lawrence (1906‐  )

彗星核は水,アンモニア,メタンなどの氷の混合物のなかに,流星物質の粒が混じっていると考える.彗星運動におけるホイップル効果.「地球・月・惑星」は名著.アイオワのレッドオークに生まれた.カリフォルニアで教育を受け,1927年,カリフォルニア大学ロサンゼルス校から学士号を取得.カリフォルニア大学バークリー校でティーチング・フェローとなる.しばらくリック天文台で過ごし,1931年,Ph.Dを取得.同年,ハーヴァード・カレッジ天文台のスタッフとなり,1年後,ハーヴァードの講師となる.1950年,教授となる.1948年,大統領賞プレジデンシャル・サーティフィケイト・オブ・メリットを受賞.1955〜71年,スミソニアン天体物理観測所の所長,1973年,観測所の主任研究員となる.ドナヒュー・メダルを6回,1971年,アメリカ科学振興協会のケプラー・メダルを受賞.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ホイップル Whipple, John Adams (1822−1891)

アメリカの天体写真家.1851年3月に撮影した月面写真は同年ロンドンで開催された万国博覧会で最高賞を受賞.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ホイヘンス Huygens,Christiaan (1629‐1695)

オランダに生まれた.1645年,ライデン大学に進む.1651年,自宅に戻り,16年間父親のもとに寄生.1666年,パリの王立科学アカデミーの設置にあたって,王室図書館に住み研究.15年間そこに滞在.1695年,病死.凸レンズ2枚を組み合わせてその中間に合成焦点をもつ接眼レンズを発明(ハイゲンス式).1655年土星の耳と称した付属物は環であることを発見.弾性体の衝突の法則の発見.ガリレイの時計を改良して振子時計を発明.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ホイル Hoyle,Fred (1915‐  )

ヨークシャーのビングリに生まれた.ケンブリッジのエマニュエル・カレッジに進学.1939年,ケンブリッジのセントジョンズ・カレッジのフェローに選ばれる.1945年,ケンブリッジ大学の数学の講師となる.1956年,アメリカに渡り,ヘイル天文台の職員となる.1966年,イギリスに戻り,ケンブリッジの理論天文学研究所の所長となる.ポンディ,ゴールドとともに1947年,定常宇宙論を提唱した人として知られるが,このさい,ビッグバン宇宙論と真っ向から対立,ビッグバンという言葉を使って相手をからかったが後にこれが論敵にも広まる.その他,彗星生命種運搬説やストーンヘンジの研究などでも知られ,SF作家でもある.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ホイットフォード Whitford,Albert E. (1905− )

アメリカの天文学者.空間赤化と球状星団の特性,銀河の中心核,銀河系の渦巻腕の輪郭および中心部の永続的ふくらみなどの研究.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ポイアーバッハ Peuerbach, Georg von (1423−1461)

ウィーンで活躍した天文学者.オーストリアのポイアーバッハ生まれ.プトレマイオス天文学の研究と普及に貢献.「惑星新理論」

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ボウエン Bowen,Ira S. (1898‐1973)

ニューヨークに生まれた.1919年,オバリン・カレッジ卒業.翌年までシカゴ大学の助手をつとめ,1921年,カリフォルニア工科大学に移る.1926年,博士号を取得.1921〜26年,専任講師,1926〜28年,助教授,1928〜30年,準教授,1931〜45年,教授となる.1946〜64年,ウィルソン山とパロマ山天文台の台長をつとめる.1936年,全米科学アカデミーのメンバーに選ばれる.真空分光学の研究.イメージ・スライサーを発明.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社
アボット編「世界科学者事典」原書房,他


ボウディチ Bowditch, Nathaniel (1773−1838)

アメリカの天文学者.1807年「隕石大爆発について」と1815年「二点で支えられた振子の運動について」

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ホーキング Hawking,Stephen William (1942‐  )

オックスフォードに生まれた.宇宙初期において多元宇宙の理論やブラックホールの蒸発などを提唱した.また,著書「ホーキング宇宙を語る」は宇宙論の普及書として世界的なベストセラーとなった.

1962年,王立天文台のサマー・コースに参加.1962年,オックスフォード大学の課程を終了.ケンブリッジ大学の応用数学と理論物理学部の一般相対性理論の研究学生となる.博士課程での研究時に不治の進行性神経まひ症と診断される.1974年,王立協会のフェローに選ばれ,1980年,ケンブリッジ大学の数学のルーカス教授職につく.

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ボーク Bok,Bart (1906‐1980)

オランダに生まれた.1924〜26年,ライデン大学で,1927〜29年,フロニンゲン大学で学ぶ.1929年,アメリカへ行き,ハーヴァードで天文学のロバート・ウィーラー・ウィルソンのフェローシップを得る.1932年,Ph.Dを取得.1933〜39年,助教授,1939〜46年,準教授,1947〜57年,天文学のロバート・ウィーラー・ウィルソン教授職としてハーヴァードに残る.1956〜66年,オーストラリア国立大学の教授兼天文学部長,ストロムロ山天文台の台長,1966〜74年,アリゾナ大学の天文学教授.のち,引退して名誉教授になる.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ポグソン Pogson, Norman Robert (1829−1891)

イギリスの天文学者.1856年小惑星イシスを発見して,フランス科学アカデミー・ラランド賞を受賞.星の等級と明るさの間にポグソンの法則を見いだす.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


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