接眼レンズ(接眼鏡,アイピース)
参照:視野レンズ眼レンズ

対物レンズまたは対物鏡でつくられた天体の実像を拡大する役目をもつレンズ.接眼鏡,アイピースとも呼ぶ.望遠鏡で天体を観る際に,直接のぞき込む部分である.接眼レンズには複数枚の凸レンズが用いられ,そのレンズの組み合わせにより,主に以下のような種類がある.

ラムスデン(R)式
ハイゲン(H)式
ミッテンゼーハイゲン(MH)式
ケルナー(K)式
オルソスコピック(Or)式
エルフレ(Er)式

また,特殊なものとして十字線が入ったガイド用接眼レンズがある.望遠鏡のドローチューブに差し込んで使うが,その径により適合するレンズの径も異なり,複数のサイズがある.見える天体の倍率は,対物鏡(対物レンズ)とアイピースの両者の焦点距離で決まる.

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参考文献

横尾武夫編「現代天文学実験宇宙を観るT<初級編>」恒星社
田中千秋「図説天体写真入門」立風書房