年周視差の発見 Discovery of annual parallax

1838年,ドイツのベッセルははくちょう座61番星の観測から,年周視差を発見した.年周視差とは地球が太陽の周りを公転するのに伴い,近くの恒星が遠い背景の恒星と相対的に生ずる位置のずれがを言う.そのずれの大きさは0.314"であり,現在用いられている値0.300"に比べて遜色ない.

年周視差の発見により,地動説を直接支持する証拠が得られただけでなく,恒星までの距離を直接測定するという重要な役割をになうものの観測が可能となった.

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参考文献

桜井邦朋「天文学史」朝倉書店,1990