連星の運動 Discovery of Uranus

万有引力の法則などの物理法則は太陽系の中では成立していたが,太陽系以外の天体についても同じように成立するかどうかを観測的に確かめたのはウイリアム・ハーシェル,Fredrick Williamaであった.ハーシェルは1782年から1802年の20年間にわたって,カストルなどの連星を観測し,角距離が変化していることを発見した.このことから連星の公転周期を求めると,ケプラーの法則から,二星の質量の和を求めることができる.さらに連星の重心の位置がわかれば,二星の質量の比がわかり,これらから連星のそれぞれの質量がわかる.このようにして,物理法則は恒星の世界でも成立することがわかった.

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参考文献

桜井邦朋「天文学史」朝倉書店,1990