古代ギリシャの天文学 astronomy in ancient Greece

ギリシャに古代文明が成立したのは,紀元前8世紀で,紀元前4世紀にいたるまで,500年続いた.ギリシャの天文学は初めはメソポタミアの天文観測に頼っていた.ギリシャの最初の暦は29日と30日を交互に配置し,2年ごとに30日の閏月を入れた.これでも,1年は平均して369日であった.紀元前460年になって,オイノピデスは1年を365.373日とした.紀元前433年にはメトンが1年を365.263日として19年に7回閏月を置くことをを提唱した.今日メトン周期と呼ばれるものであるが,これはバビロニアから受け継いだものと思われている.そして,赤道と黄道の傾き等を測定した.

また,ピュタゴラス学派は惑星とその距離との間には整数関係があるのではないかと考えていた.また,彼らは地球が球形であると考えていたようである.

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参考文献

ダンネマン,1977,大自然科学史1,P216-230,282-298,三省堂
桜井邦朋,1990,天文学史,P28-33,朝倉書店