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星座の起源は4000〜5000年前のバビロニアである.またエジプトにも独自の星座が起こった.それらがギリシャに伝えられて整理された.また,ギリシャなどからは見えない南天の星座は大航海時代に天文学者によって提案された.これらの星座が1930年,国際天文学連合によって整理され現在に至っている.中国・インド・中南米などでも独自の星座が作られたが現在は公式な星座としては反映されていない. 空を見るとランダムに並ぶ星の配列が様々な形に見えるが,それを記録・伝承することができれば,すなわち星座となる.星座の起源は4000〜5000年前のバビロニア(現在のイラク付近・メソポタミア文明)というのが定説である.神人・動物・器物などを描いたものが発見されている.また,この頃エジプトでも独自の星座が芽生えており,セチ1世の墓室に描かれた星神像やハトル神殿やイシス神殿の天図に星座の源流を見ることができる. それらがやがてギリシャに伝えられ,プトレマイオスの48星座としてまとめられたが,必要のない南の空には星座がなかった.南天の星座がつくられたのは14世紀からはじまる大航海時代になってからである. 星座の境界線については,1801年にボーデが星座に境界線を入れるまではっきりとした区分けはなかった.現在のようなすっきりした形に整えられたのは,1930年に国際天文連盟(IAU)が発表した“使用星座は88個,うち北天28・黄道12・南天48.境界線はすべて南北は時間の孤に沿い東西は赤緯円の孤に沿って分割決定をする”という約束からである.この作業はデルポルトが中心になって行った. |