おおかみ座

学名:Lupus Lup・略符:Lup・概略位置:赤経15時00分・赤緯−44度・20時南中:7月3日・肉眼星数:83・星座面積:334平方度

てんびん座の南で,微光星が割と目立つ.6月の下旬頃だと,南の空低くを通過する.星座としての歴史は古くプトレマイオスの48星座のなかに入っており,もともとは西隣にあるケンタウルス座の一部になっていたようである.

おおかみ座の星はその大半が広大な「さそり−ケンタウルス運動星団」に属している.α星はわずかな変光がみられる変光星で,2.3等,距離430光年の星.β星は2.7等,距離は540光年.γ星は2.8等,距離570光年.δ星は3.2等,距離680光年.ε星は3.4等,距離300光年の四重連星だが,そのうち3星は光学的に分離することができる.1006年には新星が現れて,ヨーロッパや中国,日本で記録されている.