ケンタウルス座

学名:Centaurus ・略符:Cen・概略位置:赤経22時20分・赤緯−47度・20時南中:6月7日・肉眼星数:193・星座面積:1060平方度

ギリシャ神話に登場する上半身が人間で,下半身が馬の姿をした怪物ケンタウロスを描く星座.おとめ座のはるか南で,日本からは全体の姿を見ることはできない.

半人半馬の姿を描く星座では,もうひとつ,いて座があるが,こちらの方は賢者ケイローンの姿といわれ,星座絵では弓矢を持ち,毒虫さそりを狙っている姿となっている.ケンタウルス座はこのさそり座をはさんで反対側で,おおかみ座を狙っているように描かれている.

ケンタウルス座α星はリギル・ケントあるいはリギル・ケンタウルスとよばれ,ケンタウルスの足の意味.β星ハダルは地面の意味を持っている.このα星とβ星を結んで延長した線上に南十字星を見つけることができ,それから天の南極点を知ることができるため「南の指極星pointer stars」とも呼ばれている.
また,リギル・ケントは,バイエル名でαケンタウリとも呼ばれるが,太陽をのぞいた恒星では距離が4.3光年最も近くにある星として知られている.
ω星は古い星図では4等星の恒星として描かれているが,実際は最も明るく見える球状星団である.