りょうけん座

学名: Canes Venatici ・略符:CVn ・概略位置:赤経13時05分・赤緯+40度・20時南中:6月2日・肉眼星数:41・星座面積:467平方度

北斗七星とうしかい座の間にある小星座.星座絵では,うしかい座の巨人アトラスが連れている二匹の犬として描かれている.一番明るい星が3等星のコル・カロリで,他はそれ以下なので星の並びから星座絵を想像することは難しい.

星座としての制定は比較的新しく17世紀に入ってから.それまではおおぐま座の一部となっていたが,E.ハレーのすすめによってヘベリウスが一つの星座として独立させた.描かれている二匹の犬は,北側をアステリオン,南側をカラと呼んでいる.なお,この星座の神話はない.

α星コル・カロリはチャールズの心臓という意味.青白色の3等星(α2)と黄白色の5.6 等星(α1)からなる実視連星で,このうちα2はわずか0.1等の変化だが,5日12時間で変光を繰り返している.β星はカラ,かわいい犬の意味.
また,この星座には有名な渦巻銀河M51や,球状星団M3がある.