星のまたたき

特に冬の寒い夜など,星がままたいて見える.

望遠鏡で見たときの星像の揺れぐらいを表したものがシーイングであるが,肉眼で星がきれいにまたたいて見える空は,望遠鏡の星像は揺れてしまってシーイングが悪い夜となる.

惑星恒星と比べてままたきが少ない.これは,理想的な点光源である恒星が大気の揺らぎの影響をまともに受けるのに対して,角度で数秒から数十秒のサイズでも直径があって面で輝く惑星は,その大きさの中に大気の揺らぎを吸収してくれるからである.一般的に,春や夏の好天が続いた日は,星のまたたきは少なく,冬や雨上がりなどは,星のまたたきが大きい.

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