カイパーベルト Kuiper belt

エッジワース・カイパーベルトともいう.冥王星軌道付近の50天文単位のあたりから更に外側に広がる彗星核と同様と推定される氷の小天体が公転している領域のこと.

オールトの雲が球殻状に太陽系を取り囲んでいるのに対して,カイパーベルトは黄道面近くに円盤状に分布して,惑星間空間の延長を成しており,その外縁部が広がってオールトの雲につながっていくと考えられている.カイパーベルト天体は1992年にハワイ大学のルーやジューイットによって初めて発見されて,その後は立て続けに発見が続きカイパーベルトの存在はもはや確実なものとなった.カイパーベルトの発見により,冥王星が太陽系の果てであるとする概念は覆された.

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