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比較的少数(千数百個)の恒星の位置・固有運動を精密に決定して,いわば天球上の一等三角点網を形づくる.現在使われているのは,FK5カタログである. 基本星表は子午環などによって精密に測定された位置データに基づき,また同様に太陽系天体の観測から決定された春分点を基準にして座標系をさだめる.19世紀後半のS.ニューカム,A.アウエルらに始まり,位置天文学の基本データとなってきた. FK4カタログは,1963年ハイデルベルクの天文計算研究所のW.フリッケらによって編纂されB1950.0座標系の骨格となった. FK5カタログは,1987年同じくW.フリッケらによって発表され,J2000.0座標系を支えている.星の数は1,535とあまり多くはないので,約3千2百星の拡張FK5カタログがいわば二等三角点の働きをしている. 参考文献
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