銀河間ガス

銀河と銀河の間にある希薄なガスのこと.

ビッグバン宇宙論では,宇宙の晴れ上がりの後,ガスの密度ゆらぎのなかから銀河が生成されてきたと考えられているが,銀河になり損ねたガスが銀河と銀河の間に取り残され,銀河間雲や,一様に広がったガスとして観測される.銀河と同様,銀河間ガスも宇宙膨張と共に進化するため,観測される宇宙の時期と共にその状態は変化する.宇宙初期の銀河間雲はライマンαの森として観測されている.

銀河団の中の銀河と銀河の間にある高温ガスを指していうこともある.

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