望遠鏡の発明 Invention of Telescope

1608年,オランダの眼鏡師リッペルスハイは対物レンズに凸レンズ,接眼レンズに凹レンズを配置した望遠鏡を発明した.彼は偶然二つのレンズを重ねたところ,近くの教会の塔が大きく見えてびっくりしたと伝えられている.その年,彼は特許の申請をしているが,受理されなかったようである.

それを聞いたイタリアのガリレイは早速自分で30倍の望遠鏡を作り,1609年に空に向けた.そして,彼は木星のまわりに4個の衛星がまわっていること,月がクレーターで覆われていること,金星がみちかけしていること,天の川が多くの恒星の集まりであること,太陽に黒点があることなど数多くの発見を行った.これらは1610年に出版した「星界の報告」で発表された.これらの発見からガリレイは地球が太陽の回りを回っていることを確信した.

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参考文献

ダンネマン「大自然科学史4」1978,三省堂