ギリシャ神話のエチオピア王家の物語には，秋の夜空に輝く次の星座が登場する．ケフェウス座・カシオペヤ座・アンドロメダ座・ペガスス座・ペルセウス座・くじら座

古代エチオピア王国の王女アンドロメダは，大変な美貌の持ち主として知られていた．母カシオペアもそれを自慢に思い，方々に吹聴してまわっていたが，ある時不用意にも「アンドロメダは海神ポセイドンのニンフ達よりも美しい」と言ってしまった．怒ったニンフ達は父にいって，海の化け物（くじら）をエチオピア王国へと向かわせた．

エチオピア王国は化け物によって日々大変な被害にあった．ケフェウス王が神に伺いをたてると，これはカシオペア王妃の失言が原因であり，娘アンドロメダを生け贄に差し出さねばならないとわかる．ケフェウス王は泣く泣くアンドロメダを海岸の岩にしばりつけた．化け物はアンドロメダを食べようと近づいてきた．

そのとき，天馬ペガサスにまたがり通りかかったペルセウスは，アンドロメダの危機をみてとると，化け物に突進しメドゥーサの首をつきつけた．この首の目を見ると，化け物は瞬時に石に変わりアンドロメダは救われた．そして後にペルセウスと結婚した．

一方，石になった化け物はいまでもシリアのヨッパ（ジョッパ）海岸にあるという．