惑星間塵 inter planetary dust

その起源は,彗星のような揮発性天体からの生成,小天体の衝突による生成など様々なものがあると考えられている.彗星の軌道上に,多量に分布するダストが原因で,流星群が形成される.流星群を形成するダストのことを,ダスト・ストリームなどと呼ぶこともある.

また,IRASの観測などによって,彗星の通り道にダストの帯が見つかり,これをダスト・トレイルと呼んでいる.

惑星間塵は,なんらかの形で太陽の周りを回る軌道上にあるが,その大きさが小さいため,やがてポインティング・ロバートソン効果(太陽光圧によって走向方向にブレーキがかかる現象)によって,太陽に館」古今書院落下していく.しかし,ある程度以上,太陽に接近するとその強大な放射によって崩壊したり蒸発したりして,再び太陽から遠ざかっていく.この再び太陽から遠ざかる塵の流れが,光を散乱しているところが,太陽の,Fコロナとして観測されると考えられている.

ha.gif