太陽系の惑星のなかで太陽から4番目の軌道を回る第4惑星.
惑星の中で唯一赤く見える.そのため炎の赤を連想される火星と名付けられている,またMarsは戦争の神で,やはり血の赤からの連想である.
火星は,地球のすぐ外側をまわっているため,距離が位置関係によって大きく変化する.そのため明るさも大きく変わり,大接近時には.木星にも匹敵する明るさになる.天文に平素関心がない人々にとっては,その色とあいまって不吉な前兆とも受け止められ,けい惑ともよばれた.
注)昇交点黄経・近日点黄経は,1997年央の値をJ2000年分点に準拠して表したもの
使用した数値は一部を除いて国立天文台編「理科年表」平成9年版(丸善)による.