火星 Mars

太陽系惑星のなかで太陽から4番目の軌道を回る第4惑星.

惑星の中で唯一赤く見える.そのため炎の赤を連想される火星と名付けられている,またMarsは戦争の神で,やはり血の赤からの連想である.

火星は,地球のすぐ外側をまわっているため,距離が位置関係によって大きく変化する.そのため明るさも大きく変わり,大接近時には.木星にも匹敵する明るさになる.天文に平素関心がない人々にとっては,その色とあいまって不吉な前兆とも受け止められ,けい惑ともよばれた.

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公転周期687.0日
自転周期1.0260日
一昼夜の長さ1.0275日
会合周期779.9日
軌道平均速度24.08km/s
太陽からの最小距離2.067×108km
太陽からの最大距離2.492×108km
軌道長半径1.5237天文単位
約2億2790万km
離心率0.09348
軌道傾斜角1.850度
近日点黄経注)336.049度
昇交点黄経注)49.565度
太陽より受ける輻射量地球の0.43倍
反射能0.16
極大光度マイナス3.0等
地球から平均の最近距離での視半径8.94"
赤道半径3397km
扁率0.0052
赤道における重力地球の0.38倍
体積地球の0.151倍
衛星数2
質量地球の0.1074倍
密度3.93g/cm3
赤道傾斜角25.19
脱出速度5.02km/s

注)昇交点黄経・近日点黄経は,1997年央の値をJ2000年分点に準拠して表したもの

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参考文献

使用した数値は一部を除いて国立天文台編「理科年表」平成9年版(丸善)による.