■ 人名辞典【る】 ページ 

ルヴェリエ Le Verrier,Urbain Jean Joseph (1811-1877)

フランスの天体力学者.天王星のふらつき運動から海王星の存在を予言し,1846年ドイツのガレが観測でそのとおりの位置に発見した.イギリスのアダムズも少し前に同じ計算をしているが,とりあげられず,ルヴェリエは先をこすことができた.ノルマンディーのサン‐ローに生まれた.コレージュカーン,コレージュドサンルイで学び,1831年数学の賞を受賞,エコール・ポリテクニクに入る.1837年,エコール・ポリテクニクの化学の実験助手に応募したが,天文学の職を代わりに提供される.海王星発見後有名になり,パリのアカデミーデシヤンスの会員,王立協会の特別会員,コプリーメダルを受賞.1849年,ソルボンヌで天体力学の教授.1849年,立法議会のメンバーをつとめ,1852年上院議員となる.1852〜70年パリ天文台の台長となる.

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ルジャンテル Legentil de la Galaisiere, Guillaume-Joseph-Hyacinthe-Jean-Baptiste (1725-1792)

フランスの天文学者.「インド洋航海」(1779-81) を出版し,インド天文学の歴史を紹介.金星の太陽面通過の観測のために2回インドに行ったが観測は成功しなかった.

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ルジャルドル Legendre, Adrien-Marie (1752-1833)

フランスの数学者.天体力学,整数論,楕円関数論の研究.天体力学におけるルジャンドル多項式の発明.データ整約のさいに使用する最小二乗法の発明.

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ルーデンドルフ Ludendorff, F.W. Hans (1873-1941)

ドイツの天文物理学者.スペクトル写真,視線速度の研究,分光連星の統計的研究とヘリウム星の分類.「天体物理学ハンドブック」の編集.

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ルドゥー Ledoux,Paul (1914-  )

フォリエールに生まれ,リエージュ大学の物理学部を卒業,外国でいくつかの研究職につく.1940〜41年アメリカ,ウィスコンシンのヤーキス天文台で働く.第二次世界大戦後,リエージュ大学から化学の博士号を取得.ヤーキス天文台に戻り,1947年リエージュ大学の助手に任命され,1959年教授となる.

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ルメートル Lemaitre,Abbe Georges Edouard (1894-1966)

ベルギーの天文学者.1927年にビッグバン風の宇宙膨張論を発表した.一般相対論にもとづく宇宙膨張モデルで,フリードマンとともに膨張宇宙論の創設者である.後にエディントンがこの論文を発見し,絶賛した.天体物理学,宇宙線,天体力学数値計算法などを研究.シャルルロワに生まれ,神学校に入学,1923年牧師となる.ケンブリッジ大学,アメリカのマサチューセッツ工科大学などで研究.1927年,ルーヴェン大学の天体物理学教授となる.1933年『宇宙進化の議論』,1946年『始源原子の仮説』を出版.

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ルモニエ Le Monnier,Pierre-Charles (1715-1799)

フランスの天文学者.主な業績は,恒星表の作成,月の運動,土星運動や彗星の理論・電磁気についての研究.月面図作成,子午線の長さの測定などを行なう.1750年に天王星を12回も観測していたが,新惑星と気がつかなかった.

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